やけどは主に、45℃以上の熱で起こります。
熱が65℃以上になると細胞は熱凝固により死滅します。
しかし、45℃以下では皮膚への障害がほとんどありません。
熱の温度が高ければ、やけどの被害は大きくなります。
熱が加わった時間によっても細胞障害の程度が変わってきます。
熱湯によるものでも、浴びた場合と浸かった場合には、作用する時間の差で障害の度合いが異なります。
やけどは、皮膚がどの深さまで損傷したかによって、3つに分類されます。
I度熱傷(表皮の熱傷)は、皮膚が赤くなって痛みます。
U度熱傷(真皮の熱傷)は、水ぶくれになって痛みますが、障害の浅いものから深いものまであります。
V度熱傷(皮膚全層におよぶ熱傷)は組織が死んだ場合で重症です。
熱湯がかかった場合には、すぐに冷やせば、熱が加わった時間も短いのでU度までのやけどで済む場合がほとんどです。
しかし、温度は50度程度でも、長時間浸かったり触れたりしているとV度の重症になることもあります。
ここでは、熱湯によるやけどの処置と面積について説明しています。
軽いやけどの場合は直接水道水などの流水で冷やしましょう。
水ぶくれが出来ていたり、皮がめくれていたりして流水を直接あてると刺激になってしまう時もあります。
その場合は、流しっぱなしの水道の下に洗面器などを置いてそこに患部を浸します。
水ぶくれが出来ていたら、潰れないようにタオルなどで巻いてから浸しましょう。
衣服を着ている状態でやけどした時は、衣服の上から冷やします。
水をかけながら注意してはさみで衣服を切ります。
皮膚が癒着している時は、無理にはがすのをやめます。
やけどの範囲が場合は、皮がはげないように患部をタオルやシーツで覆ってホースやシャワーで水をかけます。
水を張った浴槽に全身を浸すのもいいですね。
十分に冷やしたら、病院で適切な治療を受けましょう。
熱湯が原因によるやけどは体の広い範囲に及ぶことが多いです。
特に、体の小さな赤ちゃんや子供はすぐに重症化するケースがありますので注意が必要です。
やけどの重症度は体表面積の何パーセントがなったかで判断することが出来ます。
大体、手のひらの大きさを1%として下さい。
U度が30%以上・V度が10%以上の場合はかなり重症です。
入院して積極的な治療を行わなければ、生命の危険があります。
子供や老人の場合は10%ぐらいでもショックになることがあり当然入院が必要となります。
熱湯を体にかぶってしまった場合などは、20分以上冷やして、すぐに病院に行きましょう。